タクシー乗車時に地震にあった進藤一生は、ただちに付近の傷病者たちの手当てにあたる。一方、小島楓の東都中央病院は地震直後の混乱を極めた。医局長の黒木春正の呼びかけに、ようやく喧騒が収まろうとした時、病院に災害本部設置がアナウンスされた。進藤は、重症患者を河野医院に搬送。院長の河野定雄に自分が救命医であることを話し、患者のトリアージを始める。進藤の冷静で、非情とも思えるトリアージに集まった人々や定雄も困惑。東都中央病院にもトリアージセンターが出来る。だが、やってくるのは軽傷者ばかり。そんな中、日比谷学医師ら数名が帰宅を申し出た。黒木には、強く引き止めることが出来ない。楓も、恋人の加賀裕樹に連絡が取れずにいた。河野医院に寺泉隼人が妻の香織を運び込んだ。議員であることを笠に着て香織の手当てを優先するよう迫る寺泉だが、進藤は譲らない。すると、寺泉は病院の外に集まった患者たちに進藤の非情を訴えた。そんな寺泉に、議員であるなら患者の搬送手段を考えて欲しいと窮状を訴える進藤だが…。