これは、ある精神科医の物語。 彼の名前は、日野倫太郎(堺雅人)。 傷ついた人々の心にとことん寄り添い、その病める心を解きほぐしていく。 書籍も出版し、テレビにも出演する。 彼の診療を待ち望む人々は増えるいっぽうだ。 そんな彼なのだが、・・・自身の恋愛は全く不得手だ。 「恋愛とは一過性の精神疾患のような状態である」とさえ言っている。 ある日、倫太郎は大学の理事長・円能寺との会食で、一人の女性と出会う。 彼女の名前は、夢乃(蒼井優)。新橋の売れっ子芸者だ。 この出会いが彼の人生を大きくかえていくなど、 このときの倫太郎は知る由もなかった…。