アスランとキラそれぞれの視点から、これまでの二人の軌跡を振り返る。 前大戦で戦争のむなしさを思い知ったアスランは、デュランダル議長の言葉に揺り動かされ、オーブを離れてザフトへと復帰する。彼には、フェイスとして新鋭艦・ミネルバと共に戦うことこそが、一日でも早く戦争を終わらせるための唯一の手段だと思えたのだ。ところが、同じように平和を望んでいるはずの友・キラは、戦場に介入しては状況を混乱させ続けていた。デュランダルに対して懐疑的なキラたちと一度は決別したアスランだが、その後はミネルバ内でも孤立してしまい、ついにはデュランダルの計略によってザフトから追われる身となってしまう。デュランダルの言葉の裏に隠された冷酷な真意に気付き、彼の目指す理想と袂を別ったアスランは、メイリンの助力を得て軍を脱走、追っ手からの追撃をうけ傷付きながらもキラたちの元へ辿り着く。そんな彼を、キラは以前と変わらない笑顔で暖かく迎え入れた。二人の進むべき道は、そのときようやく一つに重なったのである。