「とのさまん」はコタローにとって特別なアニメ。 とのさまんのセリフを真似て、歌も口ずさむ程にご執心。 しかし内容はつまらない。怪訝に思う狩野はコタローに訊くが、どうやらコタローも面白いとは思っていないようだ。特別な理由は他にあるらしい。 次回、「とのさまん」最終回。 それを知ったコタローは、不思議な行動をとる。 コタローにとってお風呂は大切なこと。 今日も行きつけの銭湯に向かう。 ところが、故障でしばらくお休みになるらしい。 次の日から狩野と距離を置くコタロー。狩野はその態度にもどかしくなり、声を荒げてしまう。 大人びていても4歳児。大人が気づかない繊細な一面や子供らしい部分が、コタローにだってある。 見慣れない帽子を被り、出かけるコタロー。 付き添おうとする狩野を拒み、走り去ってしまう。 向かう先は幼稚園。今日は「幼稚園の清水」の入園式だ。 コタローは席に座り、一人で式に臨むつもりだ。 周りは親と一緒の子供たちばかり。コタローの隣には誰もいない。 「これでよい」と、コタローは自分に言い聞かせる。 寂しい気持ちをひた隠しにして。